目の前の綺麗な景色を見ていても、見ているようで見ていない。
知識が増えてくるほど、そのものを直に見ることが少なくなる。
この山の向こうには何号線が走っていて、おいしいラーメン屋さんがあって、更にその先何kmに自宅がある、とか。
目の前の風景に頭の中の景色を重ねてる。
子供の頃なんかはやっぱり山を見ている。
向こうがどうなっているのか、分かってなんかいないし、そんなものより目の前にあるモノに注意が向きやすい。
木がいっぱい生えているなぁ、とか、緑が綺麗だなぁ、とか。
絵や写真の風景なんかもそのまま見やすいなぁ。
その瞬間の描かれたもの、撮られたものが、それだけが切り取られて、収められているから。
写真に映っている山の向こうに何がある、とかあまり関心が向かないし。
特にどこの風景かも知れないような写真や絵は。
今ここに集中している時、見えているものの裏側はない。
「今」振り向いたら、いつもの景色は見える?
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