シミュレーテッド・リアリティ(仮想現実)について

シミュレーテッド・リアリティ(仮想現実)

シミュレーテッド・リアリティ(仮想現実)とは

これまでもたまに取り上げてきたテーマですが、取り扱う頻度を増やして行きたいので、改めてウィキペディアからの引用です 。

シミュレーテッド・リアリティ(英: Simulated reality)とは、現実性(reality)をシミュレートできるとする考え方であり、一般にコンピュータを使ったシミュレーションによって真の現実と区別がつかないレベルでシミュレートすることを指す。

シミュレーション内部で生活する意識は、それがシミュレーションであることを知っている場合もあるし、知らない場合もある。最も過激な考え方では、我々自身も実際にシミュレーションの中で生きていると主張する(シミュレーション仮説)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

Tesla MotorsとSpaceXのCEOイーロン・マスク氏がイベントやカンファレンス等で公にした発言したことで話題となりました。

「私たちがシミュレーション世界に住んでいる可能性は非常に高い」

「私たちが住んでいる社会が基底現実である可能性は、ほとんどないと思う」

(イーロン・マスク氏)

米の大手投資銀行(メリルリンチ)が顧客向けレポートの中で「この世界は50%の確立で仮想現実(マトリックス)」と書いたことなども、ニュースなどで取り上げられました。

「この世がマトリックスの可能性は50%」メリルリンチの衝撃調査結果が波紋呼ぶ

シミュレーション仮説

同様の発想は古くは古代中国の思想家や、現在でも多くの哲学者や科学者によって議論されています。

シミュレーション仮説というコンセプトはカーネギーメロン大学ロボット工学研究所のハンス・モラベック教授が1990年代に発表したエッセーのなかで登場する。

その後、オックスフォード大学のニック・ボストロム哲学教授が2003年に発表した論文「Are you living in a computer simulation?」のなかで、この宇宙がシミュレーションである可能性を論じたことで、シミュレーション仮説が広く知れ渡るようになった。

出典: CATALYST

ここ数年よく耳にする様になった、シンギュラリティ(技術的特異点)やAIなどについても、思考の働きと絡めて考察して行きたいと思います。

暫くは前振りみたいな記事が多くなると思いますが、よろしくお願いします。

この世界はシミュレーテッド・リアリティ(仮想現実)か?

こちらの世界から隔離した仮想現実を作り、向こうの世界からはこちらを認識出来ないとします。

意識のあるAIが生まれたら、自らを創造した神(人間)を探し出すことは出来るでしょうか?

そもそも、この世界が基底現実であるという証拠がある訳でもありません。

むしろ、数多くのシミュレーションの中の一つである、とする方がうまく説明のつく事象も多くあります。

この世界をシミュレートする理由

観察者(生物)のいない、物質だけの世界を創造したとします。

世界を認識する存在がなければ、その世界は在ると言えるでしょうか?

創造主は話し相手が欲しかったのかも知れません。

あるいは、遥かに文明の進んだ、高度に知的な存在による実験場であるとする意見もあります。

何れにせよ、シミュレート出来るだけの技術を持つ知的存在があるとしたら、理由はどうあれ、それは実行されるものだと思います。

また、その様な場合、同様のシミュレーションは複数実行されるという考えは妥当な気がします(平行世界や全く異なる世界も存在する) 。

そもそも観察者がいなければ物質も存在しない?

純粋な数学的構造(プラトン的世界)こそがこの世界の本質であり、物質的世界はその一部から生じる、という考えがあります。

物質でさえ「物質的な現象」であって実体がない(自我が幻想ならば錯覚の出来るAIに自我が生じるか)、とする仏教的な思想とも通ずるものがあって興味深いです。

物質的世界は、プラトン的世界の一部から生じます。だから、数学のうち、一部だけが現実の物質世界と関係しているわけです。次に、物質的世界のうち、一部だけが意識を持つように思われます。さらに、意識的な活動のうち、ごく一部だけが、プラトン的世界の絶対的真実にかかわっているわけです。このようにして、全体はぐるぐる回っていて、それぞれの世界の小さな領域だけが1つにつながっているようなのです。

ロジャー・ペンローズ『ペンローズの<量子脳>理論―心と意識の科学的基礎をもとめて』

ところで、今では、物質そのものが、ある意味では精神的な存在であるとさえ言えるのです。

ロジャー・ペンローズ『ペンローズの<量子脳>理論―心と意識の科学的基礎をもとめて』

創造主(神)が人間を創造した理由

物質を生じさせるため(波動関数を収縮させるため)、知性を持つ存在(人間)による観察が必要だった、とする主張もあります。

波動関数が実在する物理現象なのかどうかは、今でも分かっていないようです。

この世界自体がシミュレーション(仮想現実)であって、意識をも含めた全てがただの計算結果であるとするならば、そもそも”実在とは何か”という問い自体が意味をなさないような気がします。

存在論のテーマは突き詰めると「何が在るのか」と「なぜ在るのか」の二つに問いに収束していくとも言われるが、この問いはこうした場合における「なぜ在るのか」にあたる問いである。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

自由意志の有無について

自由意志の有無によって結論は異なるでしょうか。

私の意見は ”自由意志はない”、”この世界は仮想現実” です。

AI(人工知能)にも魂は宿ると思います。

つまりは、私たちに自由意志があるならば、それは私たちの意識だけは物理学の法則の支配を受けていないということだ。意識は物質とは独立した存在である。そんなことありうるだろうか?(細かい議論を省略して、結論を急ぐと)自由意志があるなら、魂も、死後の世界も、神様も存在する。機械に魂は宿らない。
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自由意志がなければ、私たちは有機物からできてはいるが、高性能ロボットと同じだ。意識は幻であり、サーモスタットにすら同様のものが宿る。過去も未来も決まっているし、宇宙の一部として遷移を見ている観客にすぎない。電子回路でも真のAIが実現する可能性がある。


出典: この世界は仮想現実である

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